バイトから帰ると

自称「あなたにとっての100%の女の子」が部屋の中に居た。居た?
居るという表現が正しいのか分からないがそもそも女の子ですらない何か黒い変な塊が布団の上陣取ってる。キモイぞ。
(はいそこキモイとか思わない。これからいろいろ相談してく内に何とかなりますから)
なんかテレパシーらしい。余計キモイ。が、何か意思疎通は出来るようなので帰れと念じてみる。
(まあ帰っても良いですけど、どうせまた来ますし諦めてください。今日は名前だけもらいに来たんです。名前くれたら帰りますよ)
んな得体の知れない物に名前つけてやるのはなんか嫌だなー。でも今日の所は眠いので帰っていただきたいのでさっさと名前をくれてやることにする。
「なのか」
(なのか)
「七に夏で七夏、これでいいか」
(七夏。はい、私の名前は七夏です。ありがとうございました。また明日)
黒いのは消えた。なんかまた明日も来るらしい。あんなバックベアード目無しバージョンがまた来ると思うと憂鬱だが眠いので寝ることにする。
先のことは知らん考えたくもない。