リチャード三世
- 作者: ウィリアムシェイクスピア,William Shakespeare,福田恒存
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1974/01/30
- メディア: 文庫
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
我々は、シェークスピアがインテリを気取ったことなどないのを忘れてはならない。シェークスピアは金もうけのために大衆受けしそうな芝居を書きとばした。そして目的を達したのだ。シェークスピアの戯曲は確かに素晴らしい。表面的な意味の裏には深井意味が幾重にもたたみ込まれているし、英語の持つ美しさや表現力が最大限に高められている。しかし、後世の者が賞賛するこうした事柄は、すべて副産物なのである。
『ハムレット』は扇情的な三文悲劇としてもまったく良くできている。流血あり、スリルありで、筋立ては適当にこみ入っているし、幽霊までそろっている。エリザベス朝の客に受ける品の悪いドタバタにかけても、とうに忘れられた何百という当時の芝居にひけをとらない。シェークスピアは上品ぶったりせず、こうした要素をすべて『ハムレット』にぶち込んでいる。
「ミステリーの書き方 (講談社文庫)」から引用
へー、と思ったので部屋にあった全集の一巻、二百ページ弱と短めですぐ読めた。
ハムレットは10巻なので随分先、って別に順に読まなくてもいいんだけどなんとなく。
エロゲの原案になりそうな内容かも、と思った。もしかしたらもうあるかな?