世界、時空間を繋ぐ扉 / 扉化生物 / 覗き見る狂人 / オウィ・K・トカーム失踪についての仮説

地点間ではなく世界/時空間を繋げるようなレベルの扉を作り上げる事は一般に出来ないとされている。
しかしまれに生体に異世界への扉としての素質が備わっている場合がある。
失踪の一部はこのような素質を持った生物、扉化した生物に触れることで異世界、異次元にとばされてしまう。


人間にも扉化する者がいるが、脳が複雑化していることが原因なのか程度が軽く
脳内に異世界の様子が浮かび上がるといった症状でしか現れないため、多くの場合その事実に気付かず幻覚を見ていると思ってしまう。
このように自覚の無い扉化人間を「覗き見る狂人」と呼ぶが、「紀神たちの夕べ」で有名なオウィ・K・トカームも
「覗き見る狂人」だったのではないかという説がある。


そのような説を唱える人々は「紀神たちの夕べ」の紀神があまりに写実的であること、そして失踪した点を論拠にしている。
近年の研究で扉化した生物はその扉としての力を発揮し続けていると、「向こう側」へいってしまう事が判明したからだ。
しかしその場合作品数点とともに失踪している点が、謎として残る。
「向こう側」への転移は唐突に起こるため、準備する時間は無いのだ。


「扉化した体を通して現れた紀神が、絵をかいたオウィ・K・トカームを気に入り、自分達が描かれた「紀神たちの夕べ」数枚と共に連れていった」という噂もある。
失踪後数十年たった今も根強い人気を誇るオウィ・K・トカームに対する評価の高さがよく現れた噂といえるのではないだろうか。