ハンニバルライジング

http://www.hannibal-rising.jp/
ハンニバルライジングのポスターを見かけて思い出したハンニバル感想。
http://psychodoc.eek.jp/abare/diary0005a.html#02
で、その下の一日の記事も面白かったのでメモ。

病院に、ある楽器会社からファックスが届いていた。宛て名は「医局の皆様」でどうやら目的はセールスらしいのだが、これが何度見てもよくわからない。
 差出人が売ろうとしているものは「チューナブルタンバー」というものらしいのだが、そう言われてもどんなものなのかさっぱりわからない。楽器屋が売るからには楽器なんだろうなあ。なんでも、30センチのものは5000円、34センチのものは5700円なのだそうだ。長さだか直径だかわからないが、センチで計るものなのか。輸入もので、「ゼッタイお買い得です」と強調してあるのだが、そもそも安いのかどうかすら判断できない。
 「体育用とは違い、音楽用なのでいい音がします」。体育でも使うらしい。
 「ヘッド交換可」で、「ヘッドはレモ社製で本皮に似てしっかりしています」のだそうだ。ヘッドねえ。全然想像がつかない。
 なんでまた楽器会社が病院に売りこみのファックスを送ってきたかといえば、「音楽療法に最適です!」ということらしい。そうか最適なのか。それは知らなかった。
 最後まで読んでみたのだが、「チューナブルaタンバー」とは何なのかについては謎が深まるばかり。とにかく、最初から最後まで「チューナブルタンバー」と書けば当然わかるはず、という確信に満ちていて迷いのない文章なのである。よっぽど最後に書かれた電話番号に電話して「チューナブルタンバーって何ですか?」と訊こうかと思ったのだが、なんだか恥ずかしいのでやめたのであった。 結局、その場にいた数人の精神科医の叡智を結集したあげく、「タンバー」とは「タンブール」、つまり太鼓のようなものに違いない。つまり「チューナブルタンバー」とは、チューニング可能な太鼓という意味なのではないか、という結論に至ったのだが……(でもインドの「タンブーラ」は弦楽器だしなあ)。

http://psychodoc.eek.jp/abare/diary0005a.html#01